- トップ
- マガジントップ
- [ 趣味 ]に関する記事一覧
- 【山の日は登山に行こう!】美しい景色をそのまま保存できる撮影テクニック
【山の日は登山に行こう!】美しい景色をそのまま保存できる撮影テクニック
今年から出来た祝日「山の日」には、登山に行って清涼感あふれる大自然に身をゆだねたいものですよね。そして、その美しい景色をカメラに収めて持って帰ることができたら、達成感もひとしおです。
今回は、大自然の中でのカメラ撮影に役立つテクニックや注意点をまとめてみました。ぜひ参考にして、たくさんの思い出を持って帰って来てくださいね。
PR
1.風景写真は、構図を意識して切り取る
大自然に囲まれた時にまず感じるのは、やはりその壮大さです。高くて開けた場所からの景観や広い空はもちろんのこと、森の中の木々が立ち並ぶ様は迫力があります。そんな広い景色の中の一部分を、どう写真に切り取れば良いのでしょうか。
風景を見る時、おそらく私たちの目は全体を見ていると思います。どこか一点を注視するのではなく、視界にあるもの全てにピントが合っている状態です。
これはカメラでも同じです。近距離から遠距離まで、画面全体にピントが合っている状態、つまり「パンフォーカス」の状態です。風景写真はこれが基本となります。パンフォーカスの写真を撮る簡単な方法は、絞りを絞る、レンズの広角側での撮影です。
風景の中に人物を入れて写真を撮ることも多いと思います。特に山頂での記念写真や美しい眺めをバックにした人物の撮影などは、風景も人物も両方とも綺麗に写したいものですね。そのためには、ある程度人物から離れてパンフォーカスにすると同時に、人物を風景のどこに配置するべきか考えてみましょう。
必ずしも真ん中に人物、ではなく、後ろの景色と人物とがバランスよく収まる構図を探してみてくださいね
2.木や湖などの風景写真は、必ず水平に撮る
風景写真を撮る時に気をつけたいのが、「水平であること」です。電子水準器の機能が備わっているカメラをお持ちでしたら、そちらを使ってみるのもありでしょう。
あえて斜めに撮るという技法もありますが、基本は水平。画面に対して木が斜めに生えていたり、遠くの景色が傾いていたら違和感がありますよね。地平線や水平線が見える景色だとなおさらです。
また、山での撮影に効果的な構図としては、縦位置・横位置とローアングル・俯瞰です。同じ風景でも、どこをどのように切り取るかで写真の印象はずいぶん変わってきます。色々試してみて、自分の好きな構図や撮り方を見つけられると良いですね。
3.滝や川などの水の動きを演出する
美しくて迫力のある川や滝なども、カメラを向けるにはもってこいの対象です。幻想的で心が癒されるような一枚を残したいですね。
水の流れを撮影するには、シャッタースピードの調整が重要となります。
シャッタースピードを遅くすると、水の流れが白い線のようになります。肉眼では見ることができない写真ならではの表現です。スローシャッターで撮影する場合は、絞りを絞ったり露出補正をマイナスにするなどして、露出オーバーに気をつけましょう。レンズに入る光量を低減するNDフィルターを活用するのも手です。
逆に、シャッタースピードを速くすると、水の粒が止まって見えるような写真になります。スローシャッターとは違った水流の表情を見ることができます。好みに合わせて、これらをうまく使い分けられると写真表現の幅がぐっと広がります。
4.すばしっこい野鳥の姿をカメラで捉える
山で観察できる動物といえば鳥です。しかし野鳥は警戒心も強く素早く飛び回るため、その美しい姿をカメラに収めるのは容易ではありません。
野鳥の撮影においては、標準ズームレンズでは対応しきれないため望遠レンズが必要となってきます。物足りなさを感じるかもしれませんが、まずは200㎜程度のレンズを使用してみるのも良いかもしれません。機動性を重視するとなるべく軽いレンズを選ぶのが良いでしょう。加えて、手ブレ補正機能は必須です。
撮影する際は、絞りは解放しISO感度は高めに設定して、シャッタースピードを速くします。
連写にして決定的な瞬間を逃さないという技も使いましょう。じっくりと撮影できる風景写真とは違ってゆっくり構えている時間はありません。鳥が枝などに留まっている隙を狙って、すかさずシャッターを切ります。貴重なチャンスをものにできるよう、チャレンジしてみてくださいね。
5.小さな花には寄りそって撮る
小さな花たちを撮影するには、標準ズームレンズでも対応できますが、マクロレンズを使うといっそう表現力が増します。焦点距離50㎜ほどの標準マクロレンズがあれば十分に接写を楽しめるでしょう。
撮影する時に気をつけたいのが、距離とアングルです。立ったまま上から撮るのではなく、被写体にぐっと寄って、花の高さやさらに下からの角度から撮影を行うと、普段目にすることない一面を見せてくれます。手ブレ防止のために、ISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぐのも一つの方法です。
そして、構図や光の具合にも工夫が必要です。
背景ボケと前ボケはよく使われるテクニックなので、ぜひこの機会にマスターしたいものです。また、順光・逆光では色や輪郭の印象ががらりと変化するので、背景とのコントラストを出す表現もおもしろいのではないでしょうか。
PR
山の日は登山に行って、美しい風景を思い出に残そう
以上、山で景色を撮影する注意点についてご紹介しました。
忙しい日常を離れて、土を踏みしめ体を動かして汗をかき、自然に囲まれて森の香りや綺麗な空気を味わう。鳥の声や沢の涼やかなせせらぎに耳を傾けて癒される。そして帰りに温泉につかったりすれば、心も体もリフレッシュすること間違いなしです。
ぜひ、せっかくの「山の日」を楽しんでみてくださいね。