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【スキー・そり遊びで使える!】冬の"躍動感"を保存するためのカメラ上級者向け撮影テクニック
今年は暖冬ですが、少しづつ冬も深まり、スキーやスノーボードが楽しめる季節になりましたね。そんなゲレンデでの思い出は、ぜひともカメラに収めたいものです。
そんなウィンタースポーツの躍動感を写真に残すためのテクニックとして、今回は主にカメラに慣れている方向けに、シャッタースピードの操り方を詳しくご紹介していきます。
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フルオート撮影ではもう満足できない!
静止画である写真も、シャッタースピードを変化させることで動きを感じさせる表現にすることができます。遅いシャッタースピードだと発生するブレは、普段は失敗写真のように扱われますが、動きを表現するには欠かせない要素となります。
例えば高速シャッターを使うと、迫力のある力強い表現をすることができ、低速シャッターを使うと動いているものがブレて写り、ソフトなイメージで仕上げることができます。どちらも肉眼では見ることができない、写真ならではの表現と言えるでしょう。
同じ露出にした場合、絞りとシャッター速度は連動して変化し、絞りを絞り込むほどシャッター速度は低速に、絞りを開けるほど高速になります。さらにISO感度を調整することで、より様々なシャッター速度を選択することができます。
シャッター速度優先オートを使うときは露出オーバーやアンダーに注意する
高速シャッターに設定し、動きの速いものを写すときには、気をつけなければならないことがあります。それは、設定できるシャッター速度に限界があるということです。
シャッター速度を優先させる「シャッター速度優先オート(SまたはTv)」の場合、露出はシャッター速度と絞りの関係で決まるため、シャッター速度を上下させると、カメラは「露出が合わない」旨のエラーメッセージを出して知らせます。
それに気づかずに撮ってしまうと、露出アンダーや露出オーバーの写真になってしまうというわけです。
シャッター速度を設定した後には、必ずF値(絞りの開き具合を数値化したもの)を確認して、点滅などのメッセージが出ていたら、ISO感度を上げるなどして、最適な露出が得られるように調整しましょう。
シャッター速度と絞りの連動を意識し、完成写真をイメージする
写真表現は絞りとシャッター速度によって変化します。撮りたい写真のイメージがあるなら常に両者を意識するとよいでしょう。
絞りは「被写界深度(ピントが合って見える範囲)」に、シャッター速度は「被写体の止まり具合」に影響を与えます。また、絞りとシャッター速度は表裏一体の関係にあり、同じ明るさであれば絞り値(F値)を小さくすればシャッター速度が速くなり、逆に、絞り値を大きくすればシャッター速度が遅くなります。
変えられる範囲は限られるので、絞りとシャッター速度のどちらかを優先して決めましょう。まずは「絞り値が小さいと背景がぼやけ、シャッター速度が速いと動きが止まる」と覚え、ぼかしたいか、止めたいかどうかで設定を使い分けてみましょう。
明るい場所でシャッター速度を落とすときは「NDフィルター」を用意する
低速シャッターによる表現をしたい場合、絞りを最大まで絞っても目標とするシャッター速度まで下がらないことがあります。シャッター速度優先オートで無理に下げようとすると、露出オーバーになってしまいます。そんなときは、レンズに入る光量を低減するNDフィルターを使用しましょう。
NDフィルターとは、グレーの色ガラスを用いた光学フィルターのこと。減光量の違いでいくつか種類が用意されています。例えば、風景撮影の際には何段階かのフィルターを用意しておくと便利です。また、2枚のNDフィルターを重ねて使用することで、減光量を増やすこともできます。
なお、低速シャッターでの撮影はブレやすくなるので、三脚を使って手ブレを防止するとよいでしょう。
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シャッター速度を操れるワンランク上のカメラマンに!
動くものを撮影するときは、今回紹介したシャッター速度を意識することで、より躍動感のある写真にすることができます。
ウィンタースポーツ以外でも、子供や動物、乗り物などを撮影する際に大いに役立つテクニックですので、ぜひ活用してみてくださいね!