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【第5回】カメラをイチから学びたい人のスキル講座(撮影アングル・ズーミング編)
『カメラをイチから学びたい人のスキル講座』、前回は「補正機能編」をお届けしました。
第5回目の今回は、被写体を撮影する際のアングルの基礎知識や、ズーミング(ズームレンズを使い、被写体の大きさを調整するためにレンズの焦点距離を変えること)の技術をご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
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1. 撮影アングルの基本をおさえる
撮影アングルの基本は「ローアングル」「水平アングル」「ハイアングル」の3つです。
「ローアングル」は被写体を低い位置から見上げるように写す撮影方法です。結果としてはゆがんだ画像として写りますが、被写体が大きく見え迫力のある表現となります。
「水平アングル」はカメラを水平にしたまま撮影する方法です。クセのない落ち着いた印象の写真に仕上がります。
「ハイアングル」では被写体を上から狙うことで、視線が下方に落ち込んでいくようなイメージを伝えられます。広角で撮影すれば、「広がり感」を強調できます。
2. ズーミングの基本をおさえる
ズーミングでは、被写体を広範囲に取り込みたいときに「広角レンズ」を。被写体の部分を切り取りたいときに「望遠レンズ」を使います。
「広角レンズ」では被写体に近寄り、手前に明確な主役を置きつつ、遠くの風景も画面内に盛り込みます。これにより、遠近感が強調されます。
「望遠レンズ」では被写体から離れて撮影することで「圧縮効果」を出すことができます。背景が平面的に写るので、端正な被写体の並びが際立ち、整然とした美しさを引き出すことができます。
3. 「広角レンズ」を使って迫力を出す
被写体に近づける場面では「広角レンズ」を使うことによって、より臨場感のある写真を撮ることができます。
また「超広角レンズ」では、同じものを狙っても撮影角度によって全く印象の異なる写真を撮影することができます。独特のゆがみから生じる遠近感を利用して、被写体の存在感を誇張する構図にチャレンジしてみましょう。
4. 「望遠レンズ」を使って密集感を出す
望遠レンズの特性は、遠くにある被写体を、画面いっぱいに大きく撮る「引き寄せ効果」ですが、手前のものを入れて撮影すると、遠くから近くまでが詰まって見える「圧縮効果」に変わります。
上の写真では遠近感を圧縮することで、歩行者と歩行者の感覚が詰まり、実際よりはるかに混雑しているように写しています。
5. 狙い方でレンズの使い方を変える
森林などの高さのある被写体の撮影では、狙い方によってレンズと撮影アングルの選択が変わってきます。空に向かって伸びゆく姿を狙うなら、近くから広角レンズを使いローアングルで撮影します。反対に、木々の密集感を表現したいなら、やや離れたところから望遠レンズを使ってまっすぐに立ち並ぶ様子を撮影します。
6. 色んなレンズを使わずに多彩な表現を試す
多くのレンズを持ち合わせていれば、その分多彩な表現が可能になりますが、ついレンズの特性に頼ってしまい、単調な写真になってしまうこともあります。ですので、表現により変化を付けたいのであれば、ズーミングに頼らず被写体が引き立つ撮影位置を探すのもおすすめです。
例えば、正面からではなく角度を付けて撮影してみるなど積極的に動いたほうが、被写体の印象や作画意図をストレートに伝えやすくなります。
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視点を変えて、多彩な表現を楽しもう!
今回は、撮影アングルとズーミングの技術について詳しくご紹介しました。撮影する角度や使用するレンズを変えるだけで、表現の幅は格段に広がります。様々な視点から被写体を観察して、多彩な表現を楽しんでみてくださいね!