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趣味 【イラストレーターが実践!】プロが教える「大人の塗り絵」を"大人っぽく"塗る方法

【イラストレーターが実践!】プロが教える「大人の塗り絵」を"大人っぽく"塗る方法

幼い頃に夢中になって塗った塗り絵。そんな塗り絵は、今や子どもだけのものではなくなってきているのです。より繊細に、美しく進化したそれは、「大人の塗り絵」と呼ばれて、女性を中心に人気を集めています。

今回は、そんな大人の塗り絵を塗るコツを、イラストレーターの桑原紗織(くわばらさおり)さんに伺いました。白と黒の世界にどんな色が乗るのか、想像するだけでワクワクしてきますね。

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講師紹介:桑原 紗織 (くわばらさおり)

講師紹介:桑原 紗織 (くわばらさおり)
1987年福島県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。
HB Galleryスタッフとして働きながら、イラストレーターとして活動中。

まずは、色鉛筆を選ぼう!桑原さんオススメは、24~36色

まずは、色鉛筆を選ぼう!桑原さんオススメは、24~36色

まずは、色鉛筆を用意しましょう。こちらは、近くの100円均一ショップで購入した12色のもの。これでも十分に塗ることはできますが、初心者の方は、24~36色くらいのものを用意した方が良いかもしれません。

色数が多い方が、塗りたい色をイメージしやすいですし、何よりテンションが上がります。また、安い色鉛筆だと発色が悪い場合もあるので、ちょっと良い色鉛筆を選びましょう。

初めに全部削って、尖らせれば、準備完了です。

色鉛筆は「寝かせて塗る」が鉄則。まずは、下地の色を塗る

色鉛筆は「寝かせて塗る」が鉄則。まずは、下地の色を塗る

色鉛筆は、基本的に寝かせて塗ります。

まずはざっと、淡い色で全体のトーンや、下地となる色を決めましょう。例えば、肌色に塗りたい場所には黄色の下地、赤で塗りたい場所にはピンク色の下地。塗りたい色より少し薄い色を選べば、問題ありません。

下地を塗ることで、ざっと全体のトーンや、色の系統を決めることができます。カラフルに塗りすぎて、最終的にバラバラな印象になってしまう、ということもありません。

グラデーションも実は簡単!色の選び方のキホン

グラデーションも実は簡単!色の選び方のキホン1

あらかじめ、塗りたい場所の色をいくつかピックアップしてから塗るようにしましょう。

色を塗る時は、紫、青、水色のように同系色で3本くらい選んで塗るのがオススメです。同系色を選ぶことで、グラデーションを作りやすくします。

グラデーションも実は簡単!色の選び方のキホン2

また、色を引き立たせたい時には、あえて反対色を選ぶのもオススメです。赤の場合は緑、青の場合は黄色が反対色となります。

細部が大事。細かいところから塗っていこう

細部が大事。細かいところから塗っていこう1
細部が大事。細かいところから塗っていこう2

下地を塗り終わったら、まずは細かいところから塗っていきましょう。小さい範囲から塗ることで、はみ出しても上からカバーすることができます。

例えば「葉」を塗るとしたら、濃い色から、深緑→緑→黄緑と順番に塗っていきます。この時、下地を全部塗らなくてもOKです。

細部が大事。細かいところから塗っていこう3
細部が大事。細かいところから塗っていこう4

下地の色と、塗りたい色を重ねて塗ることで、色に深みが出ます。

薄い色から濃い色を、2、3段階に重ねて塗ることで、簡単にグラデーションを作ることができます。試してみてくださいね。

また、今回のイラストのように、細かい柄をはっきり見せたい時は、それ以外(この場合は、着物の色)をぼやけさせるように塗りましょう。そうすることによって、より「見せたいものを見せる」という表現をすることができます。

「輪郭から塗る」は絶対NG!広いところを塗るコツ

「輪郭から塗る」は絶対NG!広いところを塗るコツ

次に、広い面を塗っていきます。この場合は、着物の柄以外の部分です。

子どもの頃を思い出してみてください。広い面を塗る時に、はみ出ないように輪郭から塗っていませんでしたか? でもそれ、実はNGなのです。

塗る時は、内側から外に色をつけていきましょう。輪郭から塗ると、どうしてもくっきりとした印象が強くなってしまい、「大人の塗り絵」が大人っぽい印象になりません。ふんわりと、ぼかしながら色を付けるイメージで塗っていきましょう。この時も、3段階くらいの色で塗り重ねると綺麗です。

黒は黒で塗らない!?複数の色を組み合わせて、より奥行きのある黒に

黒は黒で塗らない!?複数の色を組み合わせて、より奥行きのある黒に

黒を塗る時、初めから「黒」で塗るのはあまり良くありません。様々な色を混ぜながら「黒を作っていく」ことで、より深みのある色になります。

例えば、赤、青、黄色を交互に重ねながら塗っていきます。徐々に黒に近い不思議な色になってきます。そこから、最後の仕上げとして、うっすら黒色を重ねるようにしましょう。普通に黒で塗りつぶすより、奥行きが出て面白い色になります。

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締めるところは締める、仕上げの色塗り

締めるところは締める、仕上げの色塗り1

最後に、仕上げです。

大切なのは、「締めるところは締める」ということ。濃くしたいところを、仕上げのつもりで濃く塗っていくと、一気に完成度が上がります。この場合は、帯や女性の顔、髪型などです。塗りつぶすくらいの気持ちで塗りましょう。

また、輪郭をなぞるのは、最後に強調したいところだけです。あまり強調したくない着物の色は、塗り残しがあるくらいうっすらと仕上げの色を重ねていきます。

締めるところは締める、仕上げの色塗り2

女性の顔にも化粧を施したら、いよいよクライマックスです。

ついに完成!コツさえ掴めば誰だって簡単にできる、大人の塗り絵

1時間半の時間をかけて、ついに完成!

こちらが、桑原さんに塗っていただいた塗り絵です。

ついに完成!コツさえ掴めば誰だって簡単にできる、大人の塗り絵

はっきりとした色合いと、各所に施されたグラデーションがとっても綺麗な作品に仕上がりました。今回は時間に制限があったため、背景などを塗ってもらうことができませんでしたが、これだけでも立派な作品に見えてきますね。全てを塗らなくても、ポイントを押さえて色をつけていくことが大事なのだそうです。

「難しく考えずに、楽しんで、自分の好きな世界に染めて頂けたら」とおっしゃる桑原さん。まずは、自分の好きな色で、好きなイラストを塗ることから始めましょう!

今回塗っていただいたこちらの塗り絵は、ブラザープリントテラスで印刷することができます。子どもの頃を思い出して塗ってみるのも良いですし、大人の塗り絵を購入する前の、力試しをしてみても良いですね。皆さんもぜひ、試してみてください!

大人の塗り絵のダウンロードはこちら

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