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【ゼロから始めるDTP講座・第9回】チラシ作りの肝!紙のサイズや種類を学ぼう
「ゼロから始めるDTP講座」も9回目を迎えました。今回は、紙の選び方や用紙のサイズなどについてご紹介します。
紙の選び方は、チラシ作りで最も重要なポイントと言っても過言ではありません。紙の種類やサイズによって、チラシで伝えたいことがより伝わりやすくなったり、手にとってもらいやすくなったりしますよ。それでは、チラシのデザインや目的に適した紙のサイズや種類を学んでいきましょう!
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A版とB版って何が違うの?今更聞けない、用紙のサイズのアレコレ
用紙のサイズといえば、パソコンのプリンターなどで一般的に使われているA4判や大学ノートのサイズB5判などは馴染みのある人も多いですよね。このA4の「A」とB5の「B」は、それぞれ用紙の規格になります。
A版
A版は、19世紀末ドイツの物理学者オズワルドによって提案された規格です。面積が1平方メートルの「ルート長方形」をA0とし、その半分のサイズをA1、その半分のサイズをA2 とサイズが小さくなっていくごとに、数が大きくなります。ドイツ生まれですが、現在では、国際標準化機構(ISO)が定める国際規格となっています。
※ルート長方形とは、1×√2の長さの長方形です。縦横比が、白銀比と呼ばれる美しいとされる比率で構成されています。
B版
B版は、江戸時代に徳川将軍家の御用紙であった美濃紙のサイズが由来となっています。日本工業規格(JIS)が定める日本独自規格です。面積が1.5平方メートルの「ルート長方形」をB0とし、その半分のサイズをB1、その半分のサイズをB2 とサイズが小さくなっていくごとに、数が大きくなります。
新聞の折り込みチラシなどは、B4やB3サイズが一般的です。手渡しするチラシの場合は、A4やB5サイズが利用しやすいです。また、目を引きやすくするために、A5サイズなど、あまり他で使われていない小さなサイズを利用する場合もあります。
また、紙の重さは、Kという単位であらわされることが多いです。KというのはKg(キログラム)のことで、切る前の大きな用紙1,000枚分の重さをあらわします。つまり、数が大きいほど厚みがある紙ということになります。70Kくらいが普通のチラシで、高級感を出したい場合は90Kを使います。パンフレットなどの場合は110Kなどもっと厚い用紙が使われることが多いです。
通常のプリンターで使用可能な用紙の種類
用紙の種類には、光沢紙(コート紙)、コートマット紙、普通紙(上質紙)などがあります。
光沢紙(コート紙)
用紙の表面にコート剤(顔料)を塗り加工していますので、インクの発色がよく、色鮮やかに印刷されます。表面に光沢とツルツルした感触があり、チラシなどによく使われます。
マット紙
用紙の表面にマット系の顔料を塗り加工しています。コート紙よりは、光沢がなく色の発色もややくすんだ色になるため、落ち着いた印象になります。高級感が出るので、会社案内や、名刺などによく使われます。
普通紙(上質紙)
ざらついた質感のある紙で、表面に加工を施していない用紙です。コピー用紙やノートなどで使う用紙で、一般的にもよく使われる用紙です。アンケートや申込書など書き込みが必要なチラシによく使われます。
番外編。チラシに使える紙は、他にもこんなものが!
またチラシとして、一般的に使われていない用紙をあえて使うことによって、深く印象付けることができます。
ざら紙
週刊誌などで使われる用紙で低級とされる用紙ですが、伝えたい内容によっては、この紙を使うことで味がでます。費用を抑えるために使われることもあります。
クラフト紙
強度を落とさないように漂泊処理をしない用紙です。段ボールのような色の紙になります。ベージュの色を生かしてデザインすると、手作り感のあるかわいいチラシが作成できたりします。
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紙の種類やサイズも、チラシの印象を左右する大事な要素
今回は、用紙のサイズ、種類や厚さなどについてお伝えしてきました。
せっかくチラシを作っても、用紙の選択を間違えると、身近に感じてほしいチラシなのに、高級感が出てとっつきにくいものになってしまったり、逆に、高級感を感じてほしいチラシなのに安っぽいイメージを与えてしまったりします。チラシでどういったことを伝えたいのかをポイントに紙選びをすれば、もっと素敵なチラシになりますよ!